西川を否定してみる。

今日は、R&RNewsPaperのThe Rootsを読みました。
これは、アーティストたち*1の半生をインタビューで聞き、
それをリレーで連載していくという企画です。
いまは、T.M.Revolutionがその対象になっています。


長くなるのでここで一旦切ります。




この前出た「UNDER:COVER」エッセイもそうだったんですが、
この連載において西川は、ただ過去を否定しているようにしか見えません。
西川自身は、その時期に生み出された楽曲については
受け止めた側の気持ちは本物だったのだから、否定はしないといっています。
実際、それは昨年のツアーで封印時の楽曲を
歌っていることからもうかがえます。


インタビューを読む限りの推測でしかないのですが、
彼にとって1999年の封印から、2001年の途中あたりまでは
ネガティブな思考で埋め尽くされていたように思われます。
私自身も経験があるのですが、
ネガティブな意識で生活している時期というのは、
不思議とどんなに楽しかった思い出があっても、
その時期のことを人に語ろうとすると暗い、ネガティブなことしか
伝えていないということがあります。
もちろん、その逆もあります。


西川自身は、自分の行っていた当時の活動に納得がいっていないから、
ネガティブ発言が多いんだと思います。
でも、そんな中途半端な気持ちで活動を行なっていても、
そのときに発言された言葉を信じていた
人間がいたことも忘れないでほしい。
今からじゃ笑い話にしかならないけど、
西川が封印を宣言したときに「封印をとく鍵はメンバーに渡した」と
発言したから鍵を見つけようと行動をとった人もいると思います。*2


「おいおい、たかだか芸能人の発言に踊らされてんじゃねーよ」
って思う人もいるかもしれません。
でも、芸能人ってそれくらいの影響力があることを
西川は忘れてはいないのだろうか。なんか不安です。


西川の音楽で心を動かされる人がたくさんいるように、
西川の行動を見守ってきたからこそ、
西川の発言や行動に心を動かされる人もいる。
だから、否定ばっかりするんじゃなくて、
自分の過去の発言を認めてほしいなと思います。


私もそうだ。
過去をひっくるめて認めて、未来に向かう。
その心が大切。


ちなみに、ファンをやめるわけではありません。
西川の発言に「?」を感じるときもあるけど、
それよりなにより彼の歌声や考え方が好きなのです。

*1:余談だが、私は音楽をしている人たちを「アーティスト」と呼ぶのが嫌いだ

*2:ちなみに私はちがう